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国宝寶油滴天目茶碗と国宝飛青磁花生-伝世の名品(H)
Invaluable Legacy: Yuteki Tenmoku and Tobi-Seiji

特展圖錄/大阪市立東洋陶瓷美術館/2012/22x25/日/63P/彩色圖版39幅/9784990563158

 中国渡来の美術品「唐物(からもの)」として長く伝世した作品を大阪市立東洋陶磁美術館に所蔵する国宝2点を中心に、その付属品とともに展示いたします。12世紀後半に始まった日宋貿易によって宋時代の優れた美術品が日本に請来され、13世紀に禅僧栄西(1141~1215)によって鎌倉将軍に紹介され広まった喫茶の風習と相俟って、室町時代には中国から渡来した美術品が流行します。特に宋、元、明時代の中国の美術品は「唐物」として、足利幕府を中心に珍重されました。この美意識はその後の日本文化に大きく関わり、現在に至るまで大事に受け継がれてきました。「唐物」として伝世した名品からは、付属品によって代々の所有者がその作品に込めた思いや美意識を知ることができます。特に油滴天目茶碗に付属する天目台3点は、全て南宋時代の作品であり、日本に請来してから油滴天目茶碗に添えられたもので、当館では開館以来、初めての展示となります。

NT$ 1,400