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バーミヤーン、遙かなり:失われた仏教美術の世界(P)


宮治昭 著/NHK(日本放送出版協會)/2002/13x18/日/273P/全黑白插圖/9784140019337

 二〇〇一年、イスラム原理主義勢力タリバーンによって破壊されたアフガニスタンのバーミヤーンは、人類の遺産というべき仏教遺跡だった。二大仏が聳え立ち、摩崖には無数の僧房窟や坐仏窟が穿たれており、玄奘も、この地を訪れ、「大唐西域記」にもその記述がある仏教文化繁栄の都だった。仏龕の天井や側壁に描かれた図像は、西はイラン・ササン朝の文化、東はインド・グプタ朝美術、南北は中央アジアの遊牧民の文化の影響をうけ、その流れは、中国を通じて遠く日本に至るという。本書は、仏教美術史研究者である著者が、一九六九年からの数次にわたる現地調査の成果をまとめた記録である。


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