SG001108

京都の古寺 庭[にわ]を読み解く(P)


白幡洋三郎 著/淡交社/2012/12.5x19/日/223P/全黑白圖版/9784473037985

 林泉を楽しむ。
 景観を探求する。
 京都の寺院30ヵ寺の庭園、さらに寺院の境内や周辺の景観を通じて、日本文化にとっての「にわ」について分析。
 新視点の庭園論。

東寺・東寺の「にわ」―平坦な境内は、京都の庭の原形
西本願寺・虎渓の庭と白書院―聚楽第伝来の巨石連なる「もてなしの庭」
東本願寺・門徒衆をもてなす「園」と「殿」―市中に展開する数寄と水の庭・渉成園
東福寺・「伽藍面」に別荘・月輪殿の記憶―東福寺の境内と方丈・塔頭の庭園
泉涌寺・仏の庭と神の庭―境内の景観は雄大な大庭園
智積院・学問の寺ならではの軽快感と華麗さ―智積院・名勝庭園の構造
妙法院・平重盛「小松殿」の庭園を空想―積翠園と妙法院
知恩院・京都の庭にあらわれる東国・鎌倉の風―方丈庭園は常在光院庭園の後裔?
青蓮院・花の庭・数寄の庭から緑濃き寺に―検証、中世・近世の青蓮院庭園
南禅寺・貴族遊興の場から禅の庭への変身―大方丈庭園と南禅院庭園〔ほか〕

 京都の寺院には日本を代表する庭園が多く存在し、それは奈良の寺院をはじめ地方のお寺を圧倒しています。なぜ京都の寺院には名庭が多いのか? 「にわ」とは一体何なのか? など、京都の寺院30ケ寺の庭園の分析を通じて、庭に一貫して流れる構造や思想、各寺院の庭園の知られざる変遷・歴史を探ります。単なる庭園のガイドではなく、庭園を超えて寺院の境内や周辺の景観をも含め、「てら」と「にわ」の関係、「庭」と日本文化の関わりについて考察する一冊。

NT$ 900