SG001211A

失われた近代建築I 都市建設編(P)


藤森照信 文/增田彰久 攝影/講談社/2009/26x25/日/155P/彩色圖版約65幅/9784062159531

消されてしまった日本。
もう、写真の中でしか見ることができない、明治・大正・戦前の荘厳なる文化遺産。
とくに歴史的価値の高い52施設と巻末リストの48施設、計100施設の建築写真を収録。

オフィスビル(三菱第一号館―「一国一城の主」の欲求を満たす、長屋形式のオフィスビル;日本郵船ビル―格式高い「皇居のゲート」に立つにふさわしい気品;丸の内ビルヂング「丸ビル」―全国にその名を知られた、丸の内名物「角が丸いビル」 ほか)
金融(日本銀行福島支店―日本近代建築の歴史主義時代を率いた「辰野式ルネッサンス」;日本銀行熊本支店―辰野金吾門下の「誰か」が残した歴史主義の個性;三菱銀行本店―日本人で唯一の英国王立建築学協会会員が作った風格 ほか)
官公庁(宮城県庁舎―佐藤功一が残した二つの県庁舎と、佐藤が育てた二人の建築家;奈良県庁舎―ゴシックの自由さにあこがれ意欲を燃やした、和洋折衷という新しい試み;徳島県庁舎―昭和初期に方向性を見失った歴史主義の悩みが表れたアール・デコ化 ほか)


 もう写真でしか見られない! 圧倒的文化遺産。ズラリ並べられた「芸術」とも呼ぶべき建築写真を前に藤森さんの第一声は「こんな見事なものを、よくぞ壊す気になれたもんだ」本書は失われた日本の精神の記録です。

NT$ 2,160