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浮世繪再發見:大名所愛的逸品.絕品(H)

浮世絵再発見―大名たちが愛でた逸品・絶品

內藤正人 著/小學館/2005/13x19/日/212P/4093875898

 浮世絵の常識が覆る。
天皇、将軍、大名たちが填った逸品・絶品が続々登場!!重要文化財、御物をカラー図版で掲載。

第1章 浮世絵の歴史と受容―庶民のケース
第2章 市井の風俗画を愛でた天皇・皇族たち
第3章 鷹狩りの余興に、浮世絵師を呼び寄せた天下の将軍
第4章 国貞・国芳・広重の錦絵版画を楽しんだ尾張藩の幼君
第5章 浮世絵贔屓の正横綱、松浦静山公
第6章 築山御殿の美人たち―大和郡山藩の俳諧大名周辺
第7章 寛政改革の立役者―白河侯松平定信の素顔
第8章 広重二題―天童藩・阿波藩との逸事
第9章 余録 浮世絵に現をぬかした貴人たち

 浮世絵のイメージは、江戸庶民のもの、庶民文化の所産というものです。では、浮世絵は本当に庶民や、ほんのひとにぎりの好事家たちだけのものだったのでしょうか。庶民ではない人々、つまり京の都に暮らす天皇や公家、江戸の将軍や大名は、生涯無縁であり続けたのでしょうか。答えは、否です。江戸期の貴人たちが浮世絵を楽しみ、収集していた事実を、直接あるいは間接的に証明できる史料や作品が、近年の研究によって明らかになってきました。どこにも書かれていない角度、視点から、その実像を検証し、まさに浮世絵への先入観、常識を覆して再発見する本です。重要文化財や御物などの逸品・絶品をカラー図版で提示し、立体的に浮き彫りにしています。

NT$ 810