SP178001

安井曾太郎の肖像画(P)

Portraits by Yasui Sotaro

特展圖錄/ブリジストン美術館/2009/18.5x26/日&英Cap/162P/彩色圖版62幅

 20世紀の洋画を俯瞰する上で、欠かすことのできない写実の画家・安井曾太郎(1888〜1955)。本展では、「肖像画の名手」と呼ばれた安井の肖像画にスポットを当て、作家が制作した肖像画の重要作にその習作デッサンを加えた約60点で、彼の造形プロセスや、モデルとの交流、あるいは依頼者とその関係が及ぼした影響などを探ります。安井は静物画、風景画にも優れていましたが、肖像画の分野でも名手という名声をかちえています。描かれた人物には、日銀総裁、東北帝国大学総長、衆議院議員、実業家など著名人が多数含まれます。安井は写真がすでに広まっていた時代に、絵画で肖像を描くということの意味を突き詰めて考えていきました。モデルに似るだけではなく、デフォルメ、省略、単純化などの工夫をこらし、「絵画的美しさ」を作品に与えていきました。残された肖像画はどれも作品としての輝きに溢れています。「安井様式」と呼ばれた安井の造形世界をご堪能下さい。

NT$ 1,500