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頼朝と重源展-東大寺再興を支えた鎌倉と奈良の絆(P)

Shogun Yoritomo and the monk Chogen : bonding Kamakura and Nara for the revival of Todai-ji

特展圖錄/奈良國立博物館/2012/22x30/日&英Cap/224P/彩色圖版112幅

 治承4年(1180)、平重衡の軍勢が放った火により東大寺は伽藍の大半を失いました。この未曾有の法難に際し、仏法を再生すべく大勧進として再興事業を指揮したのが俊乗房重源その人です。重源は後白河法皇の支援のもと大仏の鋳造や大仏殿の建立など次々に遂行していきますが、建久3年(1192)に法皇が崩ずると、その後を承けた源頼朝が最大の外護者となります。頼朝は資金や物資の調達のみならず、大仏殿安置の巨像群の造立を御家人に分担させるなど、まさに「大檀越」と称されるにふさわしい活躍でこの大事業を支えました。そして、これを契機に築かれた東大寺と鎌倉幕府との深い結び付きを背景に、栄西や鶴岡八幡宮の供僧を務めた行勇など鎌倉ゆかりの僧侶が大勧進を引き継ぎ、再興が続けられていくこととなります。
 東大寺再興という大事業を支えた人々のゆかりの宝物を展示し、再興の経過や当時の時代の空気をわかりやすく伝え、半世紀余りに及ぶ再興の軌跡をたどります。

NT$ 1,650