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解脫上人貞慶:鎌倉仏教の本流-御遠忌800年記念特別展(P)

Jokei : a monk at the heart of Kamakura-era Buddhism : special 800th memorial exhibition

特展圖錄/奈良國立博物館/2012/21x30/日&英Cap/286P/彩色圖版145幅

 鎌倉時代前期に活躍した法相宗の僧、解脱上人貞慶の遠忌800年に合わせた特別展。仏像、絵画などの仏教美術を中心に国宝3件、国重要文化財60件などを紹介。
 貞慶は後白河上皇の側近だった信西の孫。8歳で奈良の興福寺に入り、39歳でエリートの座を捨て笠置寺へ。晩年は海住山寺に住んだ。戒律の復興と法相教学の確立に尽力し、南都仏教を語る上で欠かせない名僧。
 展示品の一つが、興福寺に貞慶所用として伝わる袈裟と、鉢。麻製の袈裟の簡素な作りが貞慶の人間性を想像させる。
 もちろん、鎌倉仏教美術の展覧会としても楽しめる。礼拝画像「笠置曼荼羅」は、貞慶が整備した笠置寺の伽藍配置が確認できる。木彫「四天王立像」は小ぶりながら彩色が鮮やかに残り、細密な造形が秀逸。邪鬼を踏みつけた姿は力強く、顔の表情にリアリティーが宿る。

NT$ 1,650